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動報告

【大野公民館】山々のたそがれに身を委ねて ≪市民講座≫ 「四倉フィールドワーク② 大野歴史ウォーキング東編」
2025.11.25

そよそよと和むような風が頬を撫で、冬に備え食欲旺盛な野鳥のさえずりが響く秋晴れの大野玉山地区。金光寺、恵日寺、滝夜叉姫の墓、玉山古墳の由緒ある寺院や歴史遺産を訪れる約2kmの道のりを、郷土歴史研究家の馬上先生と一緒に巡りました。

 

「遺跡やお寺に興味があり良く見てみたいです」「いつも通る道ですが先生の説明を受けながら楽しみに歩きます」「四倉の風景が大好きです」「8年住んでいますがいわきの土地勘が無いので覚えたいです」出発前から受講生のワクワク感が伝わります。遠足で集まった小学生のように。

 

 

先ず向かった先は、奈良時代に創建された金光寺です。昔、天然痘が九州地方で流行り、心の拠りどころとして地蔵尊八躰を彫刻し大野八ケ所に安置されたそうです。住職さんからは、貴重な資料をいただき、たくさんの胸に染みるお話を聞けました。本当にありがとうございます。

 

 

次に向かうのは恵日寺です。元修行僧の教法を拡張するために創建されたとの言い伝えがあります。室町時代以降に岩城氏の庇護を受け、江戸時代には磐城平藩主の祈願寺となりました。正門に、左甚五郎の作と伝えられている龍や猫等の見事な彫刻を見ることができます。

 

 

次は、風情ある竹林の山道や獣道?のような場所を上り、滝夜叉姫の墓へ向かいます。平将門の三女・滝夜叉姫は、将門が討たれた後に如蔵尼と名を変え、恵日寺の傍らに庵を結び余生を過ごしたとされています。

 

 

 

最後に訪れたのは東北地方でも有数の大型前方後円墳の玉山古墳。約1600年前の豪族のお墓で、全長108~118mと推定され県指定史跡に登録されています。思わず見入ってしまいますね。

 

 

「一人で訪れても見て回れないので楽しく歩けました」「歩く機会もない中、お寺の話を聞きながら歩くことができて良かったです」「山の中まで踏み込んで歩くことがなかったので良かったです」受講生からは嬉しい感想をたくさんいただきました。ご案内いただいた馬上先生、どうもありがとうございました。

 

地域の優れた魅力に触れながら歩く束の間の旅路、大野歴史ウォーキング東編。赤や黄色に染まった山々は、長い冬の訪れを待ちながら今日も静かに私達を見守っています。

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