Activity Report
活動報告石森山北側に広がる山々の先、東西約5kmに亘る豊穣の田園と旧八茎鉱山がある深山に囲まれた山峡の里、四倉町大野地区。懐かしさを漂わす牧歌的な風景、ロマンあふれる豊かな歴史遺産、市内でも有数のトマトハウスがある自然豊かな環境に大野公民館は建っています。
ガラス張りの玄関ロビー内で来館者を出迎えるのは、生命力に満ちた威風堂々たる2本のアロエ。植木鉢から今にも飛び出す勢いで元気に育ち、株分けした子株達も親の背中を見るように立派に成長しています。皆様アロエの花を見たことはありますか。花が咲くのは約40年に1度と言われており滅多に出会えませんが、このアロエたちは3年前から毎年きれいな花を咲かせています。しかも朱色が多いなか黄色です。珍しい光景に来館者は「どうして花が咲くの?」と驚き目を丸くします。私たちも理由は分かりませんが、1年中ガラス越しに太陽光が差し込む温室に似た環境が合っているのでしょうか。もちろんスタッフもたっぷりの愛情を注いでいます。花言葉の「迷信」の如くマイナス思考にならないように。
通常アロエの開花期は12月から2月頃とされていますが、本館のアロエは毎年4月から5月頃で、今年も2月末から蕾がグングン伸び始め、日に日に膨らみを増し、淡い黄色に染まりながらついに開花しました。ちょっぴりユニークな形の珍しい黄色い花は、神秘的でもあり、奥深い生命の豊かさを私たちに教えてくれます。冬眠から覚めたアマガエルの活力ある鳴き声をBGMにして。
ヤマイモの芽も顔を出し陽春の爽やかな陽射しを浴びています。さらに今年は筍もニョキッと顔を出して仲間入りしました。土地に根付いた伝統に敬意を払い、自然と調和する大野公民館。今年も地元の皆様のお力をいただき、歴史遺産を巡るウォーキング、大浦公民館と連携した小川江筋巡り、有機農法綿花の栽培体験、ハウストマトとイチゴを素材にした「恋する大野シリーズ」など、個性的なアウトリーチ型の地域を知る講座を皆様に提供します。そして久之浜・大久公民館と市内初3館連携によるルート245フィールドワークでは、郷土の象徴的産物を通じた市北部地区の魅力発見の旅へ出かけましょう。
皆様にワクワクする時間を体験していただき、小さな幸運が訪れるよう、ホスピタリティを大切にしながらスタッフはお迎えします。自然と一体になった生きる悦びを一緒に感じながら。