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お知らせ6月に入り気温が高い日が多くなってきましたが、市民の皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、5月29日(月)藤原小学校にて6年生が「藤原の歴史について」勉強いたしました。 これは、市が推進しているパートナーシップ推進事業の一環で学校側の相談を受け、公民館が講師の 発掘や手配などを行い、学校での授業が円滑に進めるよう支援する制度です。
まず、藤原公民館での講師の選定となりますが、学校側より地元に歴史に詳しい親しみある講師をお願いしたいとの相談を受け、本館市民講座の講師なども務められ藤原の歴史に造詣の深い「星勝好」様にご依頼申し上げました。星様は、地元のスポーツ少年団指導や組織の団長でもあります。子どもたちもよく知っている俗に言う「地元のおっちゃん」です。 星様は、地元の子供たちのためにと講師を快諾していただき当日を迎えることができました。
授業が、始まりました。児童は、緊張感もなく心地よい雰囲気で授業が始まりました。まず、星講師の自己紹介からです。星講師の人生の歴史は、激動の昭和の歴史、会津から炭鉱最盛期の藤原町へ、時代が変わり炭鉱の衰退、そこからの「常磐ハワイアンセンター」の活性、しかしハワイアンズの栄華も衰退傾向が見え、コロナ禍での苦悩、現在はそこからの脱却を目指し、藤原町は繁栄を目指している。その原動力が若い君たちだという星講師の熱意あるお話を児童は熱心に聴いていました。
次に、藤原町の地名は71あるそうです。その中でも変わった地名、「斑堂(まだらどう)」についてお話なされました。斑とは製鉄に使う道具の一部を指しているそうです。実は、藤原小学校の住所は「斑堂」です。その昔、学校の近くに製鉄所があり「鉄づくりの町」であったことを紹介しました。児童は、感嘆の声をあげました。今でも、学校近くの製鉄所の跡から「鉄くず」が発見されるそうです。児童は、ワクワクしながら製鉄所の仕組みや古文書の製鉄所図を眺めていました。授業終了後は、児童が集まり、発見された斑堂の鉄くずを手に取りながら不思議そうに触って楽しんでいました。その他にも、宝の山「湯ノ岳」の話や「温泉」「藤原じゃんがら」の話を児童は興味深げに、時には笑いながら楽しくも真剣に聞いていました。
「地元のおっちゃん」の話はなんて面白いのだろう。藤原には、「宝」がたくさんあり、史跡・名勝もたくさんあることを再認識できた時間となりました。藤原の子供たちの心には地元愛が芽生え、誇り高く胸を張る児童の後ろ姿に授業を参観して手ごたえを感じ、講師のお力に感心いたしました。
市民の皆様も、是非「多彩な文化を持っている藤原・歴史ある名所・旧跡」にお越しくださるようお願い申し上げます。藤原公民館には「藤原マップ」をご用意しております。お気軽においで下さるよう重ねてお願い申し上げます。お待ちしております。
≪星講師による藤原町地名由来に関する古文書の説明≫